マレーシアで不動産投資を考えている方のなかには、投資のメリット・デメリットを知りたい方もいるでしょう。また、投資に適した地域や特徴を知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、マレーシアに不動産投資するメリット・デメリットやおすすめの地域を解説します。マレーシアで不動産投資を成功させるための情報がわかる記事です。
マレーシア不動産投資のメリット
マレーシアに不動産投資するメリットは以下のとおりです。
- 所得水準が東南アジアのなかで高め
- 経済成長が続いている
- 人口増加率が東南アジアのなかで高め
- 不動産購入で長期滞在ビザを獲得可能
- 高い収益が期待できる
上記のメリットを把握していると、マレーシアでの不動産投資を成功させやすくなります。
所得水準が東南アジアのなかで高め
マレーシアの平均所得は約11,000〜12,000ドルとなっており、東南アジアの6,000〜7,000ドルと比較すると、高水準です。マレーシアの所得水準が高い要因には以下があげられます。
- 電子機器製造や石油・ガス、観光、金融サービスなど、多様な産業が発展
- 交通や通信インフラ整備が進んでいる
- 外国企業や投資家を積極的に誘致しており、特に製造業やサービス業が発展
- 教育水準が高く、優秀な人材が増え、専門職や技術職での高所得層も増加
所得水準が高いと、住宅の賃貸や購入の相場も高くなる可能性があるため、不動産投資に適した国と言えるでしょう。
経済成長が続いている
マレーシアは東南アジアの中心に位置しています。東アジアやインド洋地域との貿易において重要なハブとなり、地理的優位性によって、貿易と投資に強みをもつ国です。また政治的にも安定していることから、長期的な経済成長を支え、国内外の投資家に信頼感を与えています。
現在でもマレーシアはASEAN諸国との貿易・経済連携を強化しており、経済のさらなる成長が期待できます。経済成長に伴い、不動産価格の上昇も見込める国です。
人口増加率が東南アジアのなかで高め
マレーシアの2023年の人口増加率は約1.1%、東南アジア全体の人口増加率は約0.9%です。マレーシアは比較的若い人口構成を持ち、出生率が安定しているため、人口の自然増加が期待されています。
ほかの人口増加の要因として、マレーシアは多文化社会として外国人移住者の受け入れに積極的であることが挙げられます。外国人労働者にとって働きやすい環境で、経済成長に伴って移住者も増加。政策を見ても、子育て支援金、医療費補助、育児休暇制度などを充実させており、今後マレーシア出生率は維持・向上する見込みになっています。
不動産購入で長期滞在ビザを獲得可能
不動産購入者は、長期間滞在可能なため、安心して住居を確保できます。マレーシアで長期滞在ビザを獲得すると、海外所得への課税免除、資産譲渡税の低減、年金受給額への非課税措置など、税制優遇が受けられる点がメリットです。
家族も帯同できるため、移住先として不動産を購入したい方にもマレーシアは適しています。
高い収益が期待できる
上記でも解説した通り、マレーシアは他の東南アジア諸国と比べ、経済成長が続いています。インフラ整備や都市開発が進んでいるとともに比較的安価に物件を購入できるため、初期投資を抑えつつ高い利回りが得やすいです。たとえばタイ・バンコクの5,000〜8,000ドルやシンガポールの15,000ドルといった相場に比べ、クアラルンプールの物件は3,000~4,000ドルが相場となっています。
マレーシア不動産投資のデメリット
マレーシアに不動産投資する際のデメリットは以下のとおりです。
- 不動産投資に州政府の許可が必要
- 価格変動リスク
- 税金がかかる
- 外国人は最低購入価格が設定されている
- 供給超過で売却しにくいケースがある
上記のデメリットを把握していなければ、投資する際に思わぬ損失が発生する可能性があります。
不動産投資に州政府の許可が必要
マレーシアは州政府の許可を取得するための手続きが複雑で時間がかかる場合があります。許可の承認が州政府の判断に依存するため、投資計画が変更を余儀なくされるリスクに注意が必要です。
また、各州ごとに規制が異なるため、複数の地域での投資を考える場合、それぞれの規制に対応する必要があります。
価格変動リスク
マレーシアの通過であるマレーシアリンギット(RM)と投資家の母国通貨の為替レートが変動することで、実際の投資利益が減少する可能性があります。特に新規開発プロジェクトが増加し、物件の供給が過剰になると、賃貸需要が減少し、不動産価格が下落するリスクに注意しましょう。
ほかの価格変動リスクとして、一部地域での洪水をはじめとした自然災害リスクがあり、災害によって不動産価格が大幅に変動する可能性もあります。
税金がかかる
マレーシアで不動産投資した際にかかる税金は以下のとおりです。
税金名 | 税率 | 課税対象 |
不動産取得税 | 5年以内の売却:30%6年目以降の売却:非居住者10% 居住者0% | 購入価格と売却価格の差額(利益) |
印紙税 | 最初のRM100,000まで: 1%RM100,001~RM500,000: 2%RM500,001以上: 3% | 購入価格 |
固定資産税 | 4%~7%(地方による異なる) | 不動産の推定賃貸収入 |
土地税 | 土地1平方フィートあたりRM0.01~RM0.03 | 土地の所有 |
賃貸所得税 | 0%~30%(外国人は通常30%) | 賃貸収入 |
上記の税金がかかるため、支払いがスムーズにできるように注意する必要があります。
外国人は最低購入価格が設定されている
外国人が不動産を購入する際、マレーシアでは州ごとに最低購入価格が設定されています。多くの州で最低RM600,000~1,000,000(約1500万~2500万円)程度が必要です。これは住民向けの手頃な価格帯の物件を保護するための規制となっており、外国人投資家にとっては一つのハードルとなっています。
供給超過で売却しにくいケースがある
供給が需要を大幅に上回ると、物件の競争が激化し、価格が下落するため、売却が難しくなります。特定のエリアに物件開発が集中すると、その地域では物件が過剰供給状態になり、売却の際に不利なるケースもあることに注意が必要です。
また、今後マレーシアの経済成長のペースが鈍ると、住宅や商業用不動産への需要が減少し、買い手を見つけにくくなるリスクが高まります。
マレーシア不動産投資におすすめの地域
マレーシアに不動産投資する際におすすめの地域は以下のとおりです。
- クアラルンプール
- ペナン
- ジョホールバル
- イポー
- クアラトレンガヌ
上記の地域の特性を把握しておくことで、より最適な投資ができます。
クアラルンプール
クアラルンプールはマレーシアの経済・金融の中心地として、ビジネスや観光の拠点となり、不動産価値が安定しています。高級住宅から手頃な価格帯の物件まで幅広い選択肢が揃っており、投資家の予算やニーズに応じた物件を選べます。
また、多文化・多言語の国際都市として、海外からの駐在員や旅行者による賃貸需要も高く、投資先として非常に魅力的です。
ペナン
ペナンは、ジョージタウンが世界遺産に登録されている歴史と文化の豊かな地域であり、観光需要が非常に高いです。そのため、ホテルや短期賃貸物件の収益性が高く、不動産投資の魅力的なポイントとなっています。また、医療ツーリズムの拠点としても成長しており、質の高い医療サービスを求める外国人からの不動産需要が増加中です。
さらに「シリコンバレー・オブ・ザ・イースト」と称されるほどハイテク産業が発展しており、技術者や専門職向けの住宅需要も拡大しています。
ジョホールバル
ジョホールバルは、シンガポールとの国境に位置し、通勤・通学やビジネス目的での不動産需要が非常に高く、賃貸市場が活発です。特に、シンガポールの高い生活費を避けたい人々にとって魅力的な場所となっています。
ジョホールバルを含むイスカンダル開発地域は、マレーシア政府の大規模な経済プロジェクトが進行中です。商業施設や住宅開発が進み、投資家が不動産価格上昇による利益をねらえる状況と言えます。さらに、国際学校や大学も多く、子供の教育を求める外国人家族や地元住民による住宅需要もあります。
イポー
イポーは、洞窟寺院やホットスプリングといった自然観光地に加え、旧市街の歴史的建築物も観光資源として人気があり、観光客向けの宿泊施設需要が高い地域です。また、イポーはマレーシアの食文化の中心地として国内外の観光客に人気で、カフェやレストラン併設の投資物件にも注目が集まっています。
加えて、静かな環境と手頃な物件価格も魅力。リタイアメントやセカンドホームを求める人々にも好評で、不動産投資に適した地域として注目されています。
クアラトレンガヌ
クアラトレンガヌは、トレンガヌの伝統工芸(バティックなど)や地元文化を観光資源として活用しており、文化体験型の宿泊施設や観光関連の不動産需要が期待されています。また、観光業だけでなく農業や水産業も発展しており、それに伴う労働者やビジネス拠点向けの不動産需要も増加中です。
さらに、マレーシア政府の地域振興政策により、インフラ整備や開発プロジェクトが進行しており、将来的な市場の成長が見込まれます。他の主要都市に比べ生活費が低く、静かな生活環境を求める人々にとって魅力的な投資先です。
まとめ
ここまでマレーシアに不動産投資する際のメリット・デメリットやおすすめの地域を解説しました。マレーシアは経済成長や人口増加が続いている国であり、東南アジアのなかで不動産価格も安い傾向にあるため、投資しやすい国です。外国人が不動産投資をする際は規制も多いものの、高い利益をねらえるチャンスがあります。長期ビザを取得して家族と移住することも可能です。長期滞在ビザがあれば、税制優遇も受けられます。
また、マレーシアは歴史的価値のある観光地も多く、観光客向けの宿泊施設も不動産として価値が高いです。さまざまな目的に合わせて、最適な地域への投資ができます。興味のある方は、ぜひこの記事を参考に、マレーシアへの不動産投資を検討してみてください。
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