カンボジア不動産の具体的な購入の流れ|ローンの内容についても解説

カンボジア不動産の具体的な購入の流れ|ローンの内容についても解説

カンボジアで不動産を購入する際の流れは、日本とそれほど違いはありません。

しかし、海外での物件購入ということもあり、不動産会社のサポートを得ながら進めることをおすすめします。

この記事では、カンボジアで不動産を購入する際の流れや、購入する際のポイント購入に伴い発生する税金などについて解説します。

カンボジアの不動産購入に興味があり、何からするべきか知りたい方はぜひ参考にしてください。

カンボジアで不動産を購入する流れ

カンボジア不動産画像

ここでは、カンボジアで実際に不動産を購入するまでにどのような流れとなっているのか解説します。

海外での不動産投資に興味があるものの、何からすればいいのかわからないといった方はぜひ参考にしてください。

ステップ1. 不動産会社の選定

カンボジアで不動産を購入する場合、まずは日本国内で購入をサポートしてくれる不動産会社を決める必要があります。

自分の力だけで物件を探して購入することは難しいため、プロの力を借りるのが1番だといえるでしょう。

不動産会社選びにあたっては、信頼できるかどうかが重要なポイントです。信頼できるかどうかを見極めるためにも、Web上での情報収集のほか、不動産会社が開催しているセミナーへの参加、会社を直接訪れて相談するといったことをしてみてください。

その際には実績はもちろんのこと、実際にその会社がカンボジアで不動産投資を運用しているかどうかも非常に重要です。

当然ながら、運用していない会社に比べて、実際に運用している不動産会社だからこそレクチャー・アドバイスできる内容の濃さは全く異なります。

現地法人の有無、カンボジアでの不動産の購入実績などをチェックしながら、自分にあった不動産会社を見つけてください。

ステップ2. 物件の絞り込み

不動産会社が決まったら、担当者に具体的な不動産の条件を伝え、物件を絞り込んでいきます。

この時、エリアや予算、広さなどできるだけ詳細な条件を伝えることがポイントです。

また、どのくらいの利回りを希望しているかといった点も伝えておくといいでしょう。具体的な数値情報があれば、担当者も物件を絞り込みやすくなります。

カンボジア不動産投資における利回りや価格推移については、下記の記事もご覧ください。

カンボジア不動産の価格推移と利回りは?投資で失敗しないコツを解説

ステップ3. 物件の視察

物件候補をいくつかに絞れたら、実際にカンボジアを訪れて物件の視察を行いましょう。

渡航して物件を視察するだけでも費用がかかってしまいますが、海外不動産は日本とは勝手が違うため、できるだけ視察することをおすすめします。また、現地を訪れることで、Web上ではわからない周辺の環境やインフラなどを確認できるというメリットもあります。

なお、現地視察にまで行けない…という方は、ステップ1の際に、不動産会社が現地法人と提携しているかどうかも併せて確認しておきましょう。

現地のリアルタイムの情報を知ることができるため、現地視察に行かずとも、実際の不動産状況を把握することができます。

ステップ4. 申し込み書類の提出

視察内容を踏まえて、購入する物件が決まったら、申し込み書類を提出します。

視察している最中に気に入った物件が見つかった場合は、その場で申し込み書類に記入し、不動産会社の担当者に提出できます。もちろん、一度日本に帰国してから検討したうえで提出しても構いません。

ただし、良い物件はすぐに買い手が見つかるため、検討している間に他の人が契約を申し込んでしまった、といった事態になる可能性もあるため注意してください。

なお、購入を申し込む際には、不動産会社に対して予約申し込み金を支払う必要があるため、期限までに支払いましょう。

ステップ5. ローンの申請

申し込み書類の提出後は、ローンの準備を進めましょう。

カンボジアでの物件購入に当たっては、ローンを組む人が多いと予想されます。しかし、現地では外国人が利用できるローンが見つからない可能性があるため注意してください。

また、現地のローンを利用できたとしても、日本と比べると金利が高く、キャッシュフローできない恐れもあるため、慎重な検討が必要です。

ステップ6. 売買契約の締結

ローンの申請が通ったら、売主と売買契約を締結します。契約締結は、現地でも日本でも行えるため安心してください。

日本で行う場合は、不動産会社を経由して行い、書類は郵送でやりとりすることとなるため、時間がかかる可能性があるでしょう。

また、カンボジアの不動産を購入するため、契約書は現地のクメール語で作成することとなります。日本語訳の書類をもらうこともできますが、トラブル発生時には、クメール語の契約書に従わなければならないため注意してください。

なお、カンボジアでは印鑑を使用する慣習がないため、契約書には拇印を使用します。青のインクをつけた右手の親指で捺すのが基本です。

ステップ7. 購入資金の支払い

売買契約締結後は、物件の購入資金を支払います。支払い方法や期限などを確認して、期限内に行うようにしてください。

ステップ8. 物件の引渡し

購入資金の支払いが完了したら、物件の引き渡しが行われます。工事中の場合は、竣工から2〜3ヶ月後を引き渡しの目安としてください。

また、引き渡しに当たっては、再度現地を訪れ仕上がり状況を確認することをおすすめします。

ステップ9. 入居者募集

物件を引き渡してもらったら、入居者募集に向けた準備を始めます。

カンボジアの場合、家具付きの物件を貸し出すケースが一般的であるため、必要な家具の購入・搬入、電気、水道、ガスの手配などを行いましょう。

カンボジアでの不動産購入経験が豊富な不動産会社であれば、入居者の募集や入居後の賃貸管理などの各種管理を依頼できるケースもあります。

カンボジアの不動産を購入する上での注意点

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カンボジアでの不動産の購入は上記の流れのほかに、注意しておくべき点が数点あります。ここでは具体的にどのような注意点があるのか解説します。

購入できる不動産は限られる

カンボジア国内に住んでいない外国人は、購入できる物件が限られています。購入できる物件は、以下の通りです。

・アパート・コンドミニアム
・ホテル・オフィス

非居住者である外国人は土地や戸建ての購入はできません

また、購入できる物件は、上記の通りですが、これらの物件を購入する場合でも、例えば、2階以上の部屋しか購入できない、総占有面積の70%までしか購入できないといった条件があるため注意してください。

そのほかにも、カンボジアは中古物件があまり市場に出回っていないため、新築物件の購入が基本となります。

建設方法の違い

カンボジアは、プレビルド方式で工事を行います。これは、未完成の状態の物件を販売する方法で、購入者は、建物ができるまで分割で購入資金を支払います。

工事が問題なく進めば問題ありませんが、建設会社の都合や不測の事態によって工事が中止となる可能性はゼロではありません。

また、工事が中止になっても分割で支払っていたお金が戻ってこないといったトラブルが起こる恐れもあります。返金されるとしても、それまでに手間がかかることも考えられるでしょう。

法制度変更の可能性がある

カンボジアは、近年成長段階にある国であるため、今後国の成長に合わせて法制度が変更となる可能性があります。

例えば、税制の変更により、不動産投資に対して税金が課されるといったケースもあり得るでしょう。このような変化に対しても柔軟に対応できるようにしておかなければなりません。

不動産会社選びがカギとなる

ここまで本記事でお伝えした通り、カンボジアにおける不動産投資では、現地ならではのルールやリアルタイムでの状況把握が必要になります。

そのため、(特に海外の不動産購入経験がない方は)信頼できる不動産会社を選べるかどうかが、成否を大きく左右します。

現地に支社や視点を持っているか、現地での不動産取引実績が豊富であるかといった点は特に重要です。また、現地に日本人スタッフがいると、物件の視察や工事状況の確認などを行いやすくなります。

また、カンボジアの物件は、プレビルド方式であるため、途中で工事の中止といった事態を回避できるよう、工事を担当する建設会社やデベロッパーの実績を確認しておきましょう。実績が豊富で、資金力のある会社であれば安心感があります。

なお、カンボジア不動産投資におけるその他のリスクについて知りたい方は下記の記事もご覧ください。

カンボジア不動産投資とは?投資条件や税金、リスクを解説

カンボジア不動産投資の購入をスムーズに進めるために

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本記事ではカンボジアで不動産を購入する際の流れやカンボジア不動産のメリット・デメリットなどについて解説しました。

カンボジアで不動産を購入する際の流れは、日本と大きく違うわけではありません。しかし、日本とは勝手が違う部分があるため、不動産会社の助けを得ながら購入手続きを進めることをおすすめします。

カンボジアは現在成長段階にある国であり、今後も成長が続けば将来的に売却してキャピタルゲインを得られる可能性もあります。

また、駐在員などの外国人の利用を想定した物件であれば、高い利回りが期待できるでしょう。

本記事での内容を参考に、ぜひカンボジアの不動産購入を進めてみてください。

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現在のインターネット環境であっても、最新で且つ正しい情報を入手するのは難しいと言えます。

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更に担当者によって返答がバラバラであったり、何か変更があっても相手側から知らせてくれる場面は少ないため工夫が必要です。

カンボジアでは英語が使えますが、細かな内容を精査したり商談や交渉時において有利に進めるには現地人同士のクメール語での会話が重要ポイントになります。
また、公的書類はクメール語表記でなければなりません。
英語も併用されていますが、クメール語から英語、英語から日本語への翻訳では解釈やニュアンスが変わる可能性があります。

日本語が通じる安心感のみから日系の会社を選択するのではなく、現地に拠点を構えているか、登記されているか、現地に精通しているか、通訳やどこまでサポートをしてくれるのかなどを見極めて選びましょう。
カンボジアで弁護士を選任する場合は、本来の役割を考え、いざという時に法廷でクメール語で争える弁護士に依頼することが一番安全な方法といえます。

以上のような注意すべきポイントを押さえ、 魅力的なカンボジアの不動産投資にして頂きたいです。